熊log

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ネパールで食べたうまいもの・うまい店

今回の旅行中に食べたカトマンズで食べた旨いものについてです。なお、今はインドのハイデラバードに住んでおり普段は日本食をほとんど食べていないため、極端に日本食に偏ったレパートリーとなっておりますのでご注意ください。

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1.「絆」のスタドン

カトマンズに到着してまず最初にKさんが連れて行ってくれたお店。Thamel地区にある。

日夜、チキン→豆→野菜カレーのヘビーローテーションを繰り返している私にとって、たっぷりとニンニクが効いた豚肉の旨さと言ったらもう言葉にならない。空腹は最高のスパイスというが、約4か月ぶりに口にする豚肉、今なら脂身が持つうまみを全身全霊で感じることができる。一度食べ始めたら、もう止まらない。ただひたすら日本食との絆を確かめ合う。

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この店のオーナーは日本でコックとして働いていた経験もあり、よくある「なんちゃって」日本料理屋とは一線を画すクオリティーを提供している。カツ丼に関しても、衣が適度に薄く、肉厚なポークをしっかりと楽める。最後には、奥さんからほうじ茶まで出していただく。これに味噌汁もついて1杯380ルピー(約380円)。日本食砂漠から来たやってきた私にとってはまさにオアシス。カトマンズ到着早々、もう思い残すことは何もない、、、ほどに大満足。

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定休日は土曜日。 

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薄暗い通路を抜けるとそこには楽園が。

 

2.ファーマーズマーケットで食べたフォー

次は、毎週土曜日に開かれるファーマーズマーケットにて。メインの来ている人は欧米人ばかりで出店している店もオーガニック野菜にベーグルやチーズ、ハムやベーコンなど、ここだけ切り取ってみるとまるでヨーロッパにいるかのようだ。下記の記事にもあるとおり「駐在員の動物園」といえるくらい欧米人ばかりで驚いた。ビジネス目的というよりは、NGONPOや各国政府関係者が多いようだ。

欧米人をターゲットにしているだけあって、価格設定もローカルと比べれば少々高めだが、その分どれもよく手が込んでいている。

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そんな中でも、印象に残っているのはこのフォー。この透き通ったスープがたまらない。エビ、チキン、ベジの三種類。その場で、ポットからスープを注いでくれるので、屋台だがアツアツでいただける。まさかネパールでこんなにおいしいフォーに出会えるとは思ってもみなかった。

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3.「だんらん」のとんこつ醤油チャーシューメン

これまた麺類だが、次はだんらんという日本料理屋で食べたラーメン。経営者の方は日本人。面からスープまですべて自家製だという。この魚介系と動物系スープのうまみに醤油ベースのたれが織りなすハーモニー。インドに来て以来、定期的な発作のように無性にラーメンが食べたなる病に苦しんでいた私にとってこれほどの特効薬はほかにない。一度箸をつけたら最後、そのままスープまで飲み干した。チャーシューのボリュームはもちろんのこと、このほうれん草がまたいい仕事をしている。これでノリをトッピングできたら、などというのはそれはもはや贅沢のし過ぎ。罰当たる。唯一、惜しむらくは麺がちょっと柔らか過ぎたこと…スープをはじめそのほかは最高。

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4.チベットの鍋料理 ギャコック

ギャコックというチベットの鍋料理。今回はThamel地区にあるUtse(ウッツェ)というゲストハウス内にあるレストランでいただいた。色々な種類の肉と野菜が入っていてダシがよく出たスープが渇いた心に染み渡る。インドでは油とスパイスで味を決めている料理ばかり食べているので、こうしたダシが効いた食べ物は胃袋にガツンとくる。

値段もお手頃で、コースで鍋のほかに野菜炒めやモモ、焼きそばがついて、ビール2~3本飲んでも一人1000円ほどと素晴らしい。この冬ネパールでもう一度食べたい鍋ランキング堂々の第一位。

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5.バクタプールで食べたヨーグルト

ネワール族の古都バクタプールにて。カトマンズ市内からはバス/タクシーで1時間弱。町全体が世界遺産だということでレンガ造りの家々が連なる街路は古代の雰囲気をそのままに残している。ただ、先の地震の影響で崩れたり大きくひびの入った家も目についた。このヨーグルトだが、現地では「王様のヨーグルト」という。昔はくらいの高い人しか食べれなかったのかもしれないが、今はこの町の名物として各所で売っている。だが、どの店もそんなに営業努力をしていないのか、店先に人がいないことも多くて言われないと店だと気付かないところもあった。冷蔵庫でしっかりと冷やしてあり、一口食べるとレアチーズケーキのような酸味とコクがあっておいしい。 ただ、こじんてきにはもう少し甘さひかえめの方がいいなと思った。それか、酸味のある果実(ザクロとか)をソースとしてかけるといいかもしれない。

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 バクタプールの五重の塔。

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最後に、カトマンズには海外から多くの観光客も集まるためかリーズナブルかつ旨い店が数多くあるようです。また、カトマンズから西に約200kmの位置にネパール第2の都市ポカラにもよいレストランがたくさんあるとのこと。ネパールはインドと中国の両大国に挟まれているためか、インドだけでなく東アジアの影響もみられました。その分、インドと比較して食事に関しても日本人の口に合うものが多いように思います。ですので、日本からの旅行だけでなく、インド在住の方やバックパッカーの方で日本食に飢えている人には絶好の旅行先ではないでしょうか。

 

今回は残念ながら時間と胃袋が足りず諦めた店も多くあり、空港でデリー行きの飛行機を待ちながら、またカトマンズに来ようと一人そっと胃袋と誓い合ったのでした。

 

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Thamelの通りにて。